母の話 第六話
うちの母は、だいぶ前に白内障を患った。
長いこと、ずーっとぼやけて見えていて
やっと不便だと気付いたのであろう。
手術は、以外にもすぐ終わり
もう次の日には退院。
その時の話である。
術後、眼帯を外した時
母の目の前の世界が、すっごく澄んでいて
すべてが綺麗で感動したそうな。
そりゃ、そうだ。
ずーっと、白くぼやけて見える状態で
暮らしてきたからなぁ。。
でもね、母ちゃんひとつだけ
見なきゃ良かったものがある。
えっ!なにそれ?
鏡で見た、自分顔〜!😱
シワシワでシミがいっぱいあって
も~びっくりしたよ~!
オイオイ、お前さん!
80歳位でシワシワ当たり前やん😆
もしかして、まさか、まさかー😱
ツヤツヤのぴっちぴちの
若いお顔を、想像していたんかーい。
しばらく、マジで落ち込んでいたらしい。
幾つになっても心は乙女。
なんだか、かわいい。。
それと、余談だが
同じ日に、同じ白内障の手術を受けた
90歳近くのオジーが
「明日家に帰るの怖いさ~」って
どうして?
「だってうちの奥さんの顔
はっきり見えるだろう?」ひぇぇぇ😱
まっ、年取ってくるとシミやしわが
沢山、出来て当たり前。
それもこれも、いっぱい笑った証。
太陽を愛して、その下で沢山、働いた証。
そう、一生懸命生きてきた証。😄
だから、シワくちゃでも気にしないでね!
オカン。
そして、我が母は今日も
太陽なんぞ気にせず我が道を行く。。😆